桜坂洋/スラムオンライン

かなりがんばっている。MMOネタに興味があるなら是非読んでおいて欲しい感じ。社会学的視点を切り捨てた同時代作品なのが、限界でもあり魅力でもある。
何より、格闘ゲーム描写がVFそのまんまで、ほろりとさせられるw あの頃はよく台を蹴りつけたものです(反省)

  • 聖地スポランとか新宿ジャッキー(?)とか、懐かしすぎ。忍者は、出身地を考えるとやはりキャサ夫なのだろうか。後は是非ともレスラー系が欲しかった。
  • 小足に反応して昇竜なんてミリ。最盛期でも大足の戻りを吸うのがせいぜいですた。
  • 良くそう膝が出せるよね。K+GからG外し(の時代までしかやってない)。スキップは4,5回が限度だった。
  • 全体的にエロい。分かる人には分かってもらえると思うが、なんかこう、出会い系サイトを巡って理想の出会いを探しているような小説。
  • 安易に「ヴァーチャル世界だってリアルです」みたいなお題目に流れず、視点を描写している。ヴァーチャル世界と物理世界との違いを、コミュニケーション手段の限定のされ方に置いている。ヴァーチャル世界には、究極的には格闘という手段しか存在しない。それがデザイナーの課したフレームなのか、プレイヤーが自ら選んだものなのかは、余り関係がないのかもしれない。
  • 最後に、今まで唾棄すべきものと考えていた、物理世界の新宿にこだわるジャッキー(だから違)との戦いに興味を示す辺りは、寛容の一つの形でもある。由美子がゲーマーになるのもちょっと笑えて楽しい。
  • これだけは主張しておきたい。タイトルが悪すぎます。