やっぱり「泥のように働け」はネガティブキャンペーンだったようで

IPAX 2008を見に行ってきた - 発声練習

今年のはそうじゃないかと思っていた。なんでみんなこの記事の恣意性を見抜けないのだろうと不思議だった。特に将来に希望を抱け? 何温いこといっているんですか? - Nobody tells the storyの辺りは、気持ちは汲んでもいいけれど、ちょっと酷すぎると思っていた。
毎回、学生の意見がテンプレっぽくてイマイチだなぁ。斉藤さんは面白いけど、ちと別次元すぎて、観測点としては役に立たないし。

業務システムを開発しているところからみると、「上流工程から下流工程までを一通りできる学生」が入ってきてもすぐには使えず、教育しなければいけない。なので、「上流工程から下流工程までを一通りできる学生」+業務を覚えられる学生でないといけないというのがたぶん、企業の採用戦略なのだろう。そして、そもそも専門知識があまりない学生を社内教育で育ててきた経験から、業務を覚えられる学生の優先度が高くなったのだろうと思う。

最低限のコミュニケーション能力を持つ学生を一山幾らで買って、ある基準に収めるべく教育するシステムが社内に出来上がってしまっているので、そこからすぐには動けなくなっている、ということではないかなぁと。言い換えると、IT企業が持つ学生に対する底知れない失望感は、すぐには回復しないということ。そういう意味でも、今は、ベンチャー狙いで天才プログラマー路線の方がいいのかもしれない。

しかし、行けば良かったな。一度、未踏なるものをちゃんと見てみたい。

なひたふ先生、がんばってるなw

【追記】
批判的な言及には気を使おうと思った。エントリは取りあえず残しておく。
また、一般的に言って、労働力集約型の企業の経営者はイノベーション(笑)を畏れている。そこは正直に認めるべき。