匿名ダイアリーに関するメモ

増田で注目されるのは、病んだエントリである。ごく当然な内容、あるいは絡みにくいぐらいぶっ飛んだ内容では、TrackBackは付きにくい。その病み方に多分いくつかの特徴がある。根底にある感情に、どこか共感を覚えるとか、それでいて腹が立つとか。他人のアテンションをいやおう無く引き起こすような病態でなければならない。アテンションに最適化された超正常刺激が、増田の中を伝播していく。
そうした刺激が、増田から外へ出て行くことは稀である。匿名じゃないからだろうか? よく分からない。同じ匿名制度の2chとは多分、濃度とか規模とかに似た何かの問題で、あまり親和性が良くない気がする。閉鎖性と規模と密度の濃さで言えば往年の双葉とかの方が近い気もするが、あれはまた中の人の粒が揃いすぎていた。増田はそれなりに男女比があって、モテと非モテがいて、自己批判厨とノー天気がいて、濃淡にある程度のバラエティがある。
いずれにせよ、増田という遺伝子プールの中は、自然発生したミームとその組み合わせからなる話題で一杯だ。その中に時々優秀なミームがいて、これは何世代も生き残る。幾つかの強靭なミームは、表象を変えながら(自己複製しながら)延々と生き残っている(厨二病とか、はてな界隈とか、非モテとか)。

身体性は確かに重要だなぁと。
温泉行こうぜ、温泉。