BAMBOO BLADE / 土塚理弘, 五十嵐あぐり

女子主体の剣道部とダメ先生の話。
一巻は作者のやりたいことが分からなくて非常に読みづらかった。変なキャラ揃えて、下らない空騒ぎの中から成長させていくという、枠組みとか理屈は良く分かるのだけど、感覚としてピンと来なかった。有り体に言って掴みが足りない。生真面目に設定重ねすぎ。やっぱり第一話で目指すものを提示できない漫画は、なかなか上手くいかないものである。で、これはもういいかなーと思ってたんだが、会社の後輩に面白いっすよー、と言われて二、三巻も買ってきた。
これがー。
二巻でミヤミヤがSに目覚めて人生開き直る辺りから急激に面白く(笑)。そこから試合への流れや、試合後の時間も良い。包容力の片鱗を伺わせるダンくんやら、DVD-BOX欲しい>初めてのアルバイト、で、エキセントリックさがようやく地に足の着いた所に落ちてきたタマちゃんやら、わかめいっぱいのカップラーメンやら、歯車が噛み合ってきて、小さなサプライズの裏に自然に美味しいネタが仕込まれるようになってきた。かなり今後が楽しみ。
しかしこれ、どう考えてもミヤミヤが主人公なんだが……w