SAMURAI7

BSで一気に再放送中.今日がラストかな.内容は「7人の侍」のSF(?)リメイク+α.面白い.
友達の所で最初の3,4話ぐらいを見たときも感動したが,えらい良くまとまっていて,いいとこ取りばっかりで,悔しいけど燃える.そもそも原作が,どうアレンジしようとも格好良くしかならない,化け物じみたプロットだと言うのに,こんな渾身の演出かけてどうすると.
草磲琢仁のキャラデザが素晴らしい.村から侍を探しに来た水分りの巫女とちびすけが,それこそ,初代グランディアのフィーナとスーにしか見えないw 久しぶりに聴く,相川七瀬の泣き節のOPもかっこいい.
昨日は16話の時点で村の防衛に成功.ロバート・ボーンが死亡(そっちか).原作ならここで終わるところが,しかし話の焦点は,「農民が勝った」は本当なのか,侍の「生」への渇望は何なのか,世界を動かしているのは農民でも侍でも無いのではないか,というところに移っていく.プロットも演出も一気にベタになってきて,「アニメ」になってきたし,このままでは最後はぐだぐだになることが目に見えているけれど,ここまでの志の高さと目の向け方を評価して,最後まで見届けたいところ.


謎は葛藤/コンフリクトの一助であって,葛藤抜きの謎には意味がないと思うんだがねぇ.そこら辺はアンチミステリの皮肉と一緒かねぇ.相対化とも切り離せない問題だな.感情移入を拒否すれば,葛藤は生まれないし.