gdgd

くだらねーので全部隠しますよと。

茂木さんが芸大でやっている授業で、自分が隠したいと思う秘密を頭に浮かべて、その秘密をその中に隠す文章を書きましょう(意味が通じているかな)、という実験をやっている音声を聞いたら、茂木さんが最初に「自分が書いた文章」を披露しながら、「自分は可能無限の世界を愛していて、人間の有限性というのを受け入れることが未だにできずにいる。だから物事を決められないのが自分の欠点なんだ。弱さなんだ。そういう秘密を頭に浮かべながら、この文章書きました」みたいな話をしていた。


from: ttp://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20070621/p1

この後、梅田さんは、彼と僕は正反対の人間だ、自分は高校時代に挫折して万能感なんてとうに捨てた、と続く。だが私は、茂木さんの方に共感してしまう。そんなことしてたら一歩も進めないって分かっちゃいるけど、より広い世界、より大きな視野、より高い境地への興味を失うことができない。その間に、どんどん先へ進む友人知人たちの背中をぼんやりと見送る羽目になるのだ。茂木さんのグダグダっぷりを嫌うのは、同族嫌悪かもしれないなぁとは以前から思っていた。
少なくとも自分に関して言えば、挫折していないから万能感を捨てられないわけではない。挫折に慣れすぎて、挫折が堪えなくなっているだけだ。何でも面白いし、器用貧乏な自分を肯定しているし、成功なんて世間様に申し訳なくてできない。成功して幸せになれる自分を想像できない。そんなことより、何も切り捨てられない、ただ辛いだけで何も生まない何の役にも立たない何も決められない誰にも理解されない道をずっと歩いていたい。その「分かっちゃいるけど」感に共感する。そのほかの部分は違うけど。

P.S.:しまった、またやった…