ざざーん

「このまま不思議な展開は無しで行ってくれえええ!」とか思いながら読んでた。


id:naisyosan:20050205

あー、分かる分かる。私も、好みから言えば、実はそうだったりする。不思議っぽくても、真面目に落ちる話。もっとも、さすがに、ただの中学生の夏休みの話は、スティーブン・キング並の筆力が無いと書けないだろう。


もう少し進めると、「非日常が日常化してしまう」よりは、「非日常だったと思ったら、単なる勘違いでしたえへへ」で戻る方が気持ちいい。憧れが残るからかなぁ。美化してるのかもしれない。もっと詳しく考えないと意味のある話ではない。
『乗り越え』を描いてオープンエンディングに至るというパターンという意味では、どちらでも一緒なんだけど。その点、力業ながらも、あくまで遠い世界を描いたイリヤは偉い。


ま、イリヤっぽいの、ってことで書いたんだから、不思議な話が入らざるを得ないのは仕方ないのかな。それにしても、話としてちょっとつまらない感じはあった。イリヤも鉄人定食までは微妙だったから、こんなものかもしれない。ただ、一番まずいのは視点、主人公の位置づけがはっきりしない点だ。アウトサイダーのようでもあり、人なつこいようでもあり。春留との一件で、逆に影響を受けてはっきりするのかと思ったが、そうでもない。視点が定まると、不思議な話になっても落ち着いて読めるんだけれど。


そういえば、美汐SSが(読むのも書くのも)妙に好きだったのは、ツンデレだったからなのだなぁ。ツンデレ原理は偉大だ。